文字コード等に関する注記

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*外字の表示についての説明はこの下のほうにあります

以下にこれらの史料を表示させるためのパソコン側の設定を簡単に説明します。
なお筆者はMacintosh系のマシンを使ったことがないため,そちらのほうの説明は できません。
ノウハウをお持ちの方がいらっしゃればご教示いただければ幸いです。

■史料は Unicode (UTF-8)形式の HTML ファイルになっています。

(今ご覧のこのページはJISコードで書かれています。)

各ファイルは Windows XP Professional 日本語版上で作成し, Windows 2000/XP(日本語版)およびWindows 98(日本語版/簡体中文版)上の Internet Explorer (以下IEと略記) 5/6で表示できることを確認しています。 IE 4.01以降なら問題ないはずです。

Netscapeでも表示できるはずですが(筆者が確認したのは 4.73のみ), 外字のグラフィックの位置・サイズが正しく表示されません。
(2002年7月追記:Netscape 6 および Mozilla 1.0 では正しく表示されます。)

Windows 95 では IE5(4.01以降)と Unicode 対応フォントを導入しても, いくつかの文字が表示されません(OS側の処理が不完全なためです)。

■正しい表示には上記のOS/ブラウザに加えて繁体字中国語用のフォントが必要です。

Windows2000/XPには初めから付いています(XP Home Edition は未確認)。
「コントロールパネル」の「地域と言語のオプション」「詳細設定」で繁体字中国語の変換テーブルを追加すれば自動的にインストールされます。

Microsoft Office 2000/XP のCDにも含まれています。「コントロールパネル」(スタートメニュー→設定)の「フォント」で「MingLiU」または「MingLiU & PMingLiU」というフォント名が見つかればOKです。

Windows 98/Me などの場合にも,Microsoftから無料でダウンロード可能です。
http://windowsupdate.microsoft.com/
Internet Explorer の追加機能の中から「繁体字中国語のサポート」をインストールしてください。
ダイアルアップ接続などではかなりの時間がかかりますので,パソコン/インターネット関係の雑誌の附録CDを利用することをおすすめします。

■書式を整えるためにスタイルシート(CSS1)を使用しています。

文字サイズの調整,行間・段落間スペースの調整などにスタイルシートを利用しています。
それほど複雑なことはやっていないので,上記のブラウザ(IE4.01〜/NC4.5〜)なら問題ありません(Netscapeには上記のような問題がありますが,表示は可能です)。

■なぜUnicodeを使用するのか?

Unicode を使用するのは,テキスト形式で使用できる漢字の数が現状ではもっとも多くなること,
Internet Explorer,Office 2000 などの対応ソフトウェアが増加し,誰でも比較的簡単(かつ安価)に Unicode テキストを閲覧できる環境ができてきたこと,などによります。

いろいろと問題点は指摘されていますが,中国語版のシステムに持っていってもコード変換なしでそのまま扱えるというのは大きなメリットです(JIS第3・第4水準も徐々に使えるようになってきているようですが,中国語システムとの互換性を考えるとやや使いづらいのです)。

■外字について

それでも足りない文字は「文字鏡研究会」 の公開されている 24 96ドット・フォントデータをを使用させていただいています。

前ページのリスト中で『華陽国志』の撰者「常璩」の「璩」は JISコードに無いため(Unicode には含まれます)例を示すために画像にしてあります。
文字イメージにマウスカーソルを合わせて表示される「Mojikyo#NNNNNN」と表示される番号は,「今昔文字鏡」におけるその文字の番号です(ブラウザによっては表示されない場合もあります)。このうち,000001から049964までは,『大漢和辞典(修訂版)』(大修館書店)の親字番号と一致しています(詳細は下記のリンクから文字鏡研究会のWEBページを参照してください)。

2002年7月追記:
上記のように埋め込んだ外字の画像は,前後の文字とサイズを合わせているためどうしても潰れて見にくくなります。そこで,外字の画像をクリックするとその文字が拡大表示される仕組みを組み込んでみました。上の「璩」字の画像をクリックしてみてください(ただし,ブラウザが Javascript を実行できる設定になっている必要があります)。

■参考

エムソフト ホームページ エムソフトのホームページ (http://www.emurasoft.com/jp/)

筆者がUTF-8のテキストファイルの編集に使用しているエディタ(EmEditor V3)の開発・発売元です。「Unicode について」というページがあります。

文字鏡研究会 (http://www.mojikyo.org/)

10万字以上の漢字を含むフォントを開発・無償公開しておられる「文字鏡研究会」のサイトです。上記のように本ページでも unicode にない文字の表示に利用させていただいています。

電脳瓦崗寨 (http://wagang.econ.hc.keio.ac.jp/)

千田大介さんのホームページです。「中文電脳FAQ」には,Windowsで多言語・多漢字を使用するための詳しい情報が集められています(筆者の上記の説明よりずっと役に立ちます)。

Last update: Jul 23 2002 外字拡大表示の説明を追加。


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林 謙一郎(名古屋大学東洋史学研究室)
maruha@lit.nagoya-u.ac.jp